結論
「アフィリエイト」と「カス」を組み合わせた造語で、広告媒体などで不労所得を上げる人を指す蔑称です。不確かな情報発信・無断転載・パクリ記事など、インターネットユーザにとって不愉快な方法で情報発信をするため、嫌われています。
アフィリエイトとは
アフィリエイトとは、ウェブサイトやメールマガジンが企業サイトへリンクを張り、閲覧者がそのリンクを経由して当該企業のサイトで会員登録したり商品を購入したりすると、リンク元サイトの媒体運営者に報酬が支払われるという成功報酬型の広告手法のことを指します(IT用語辞典より)。
簡単に言うと、自身が運営するサイトやSNSに専用のリンクを張り、それを見たユーザが会員登録したり商品を購入したり広告をクリックしたりすると、報酬が入る仕組みです。
広告収入はサイト・SNS運営者や作り手のモチベーションにもなりますし、アフィリエイトそれ自体は悪いことでは決してありません。
ですがアフィカスは以下のような特徴からとても嫌われています。
アフィカスの特徴
広告をクリックさせるために、結論を後に書く
アフィカスの大きな特徴としてまず挙げられるのが、広告のクリック数UPのために、できるだけ文章を冗長にして結論を最後に書く、ということが挙げられます。
例えば好きな女優に彼氏がいるか気になり「○○ 彼氏」と検索したとします。
すると以下のような構成の記事が高確率でヒットします。
「○○の結婚相手は?歴代熱愛彼氏も調査!気になるカップ数は?元ヤンキーって本当?噂の真相は?調べてみた!」
1.目次
2.○○のプロフィール
・だらだらとしたプロフィールの羅列~
・「出身高校は○○で偏差値は65!意外と勉強熱心なんですね!」などの聞いていない情報。
3.○○の出演作品
・だらだらとした出演作品の羅列
・作品の一つを出して「この作品が見たい場合はUNEXTがおすすめ!」(くそデカ文字)
3.カップ数は?
・だらだらとした説明。プロフィール見ればわかるだろ!
4.元ヤンキーって本当?
・「調べてみましたがわかりませんでした。でも元ヤンキーでもこれだけ美人なら関係ないですね!」(聞いてないし、わからないなら載せるな、感想もいらない)
5.気になる歴代彼氏は?
・なぜか共演者の紹介(関連記事へのリンク誘導)
・「調べてみたけどわかりませんでした」(はいクソ。なら最初にかけ、上の情報何だったんだ)
わからないならわからないと最初に結論を書いてくれればいいのに、少しでも記事を確認する時間を延ばすためにこのような構成になっています。
ちなみに昔のインターネットは簡潔で分かりやすいものでした。
当ブログは以下のように、結論ファーストを心がけています。Cool…
「正義の反対は悪なんかじゃない。また別の正義なんだ。」は『野原ひろし』の名言なんですか?
この結論ファーストならぬ、結論アフター(しかもわからない場合もあり)の構成、そしてアフィカスのブログがSEO的に強いサイトであることが多いせいで、ネット上での調べ物の邪魔となることが、アフィカスの嫌われる大きな要因の一つです。
閲覧数を上げるために平気で無断転載する
アフィカスの次なる特徴として、無断転載を平気で行うことが挙げられます。
特にツイッター等のSNSでは、大きく拡散されたツイート内容を丸パクリして、本家以上にバズる、といった手口が常套化しています。
以下がその例です。
子猫の可愛さが集まってるpic.twitter.com/TUnfpG7CWH
— 動物・癒しbot 🐾 (@animal_iyashl) October 17, 2022
一見すると可愛い猫の動画ですが、その実態は無断転載。
引用元も無断転載を行っているアカウントのため、無断転載の自転車操業になっています。
動画のほかにも面白いツイート・ためになるツイートをパクって、バズることを狙っている場合もあります。
担当の精神科医に「メンタル強い人ってどんな人?」って聞いたら「人の気持ちがわからない人」って言われた…納得すぎ。
— しんご@メンタルハック (@yattarou_shingo) October 15, 2022
これも一見すると「ためになるなあ~!」って内容ですが実際は以下ツイートのパクツイです。
2022年4月のツイートを、2022年10月にパクってバズる。
集客のためとはいえ、やり方が小賢しいですね。
そもそも内容が間違っていることが多い
さらに言うとアフィカスのサイトやSNSは、「広告をクリックされること」「フォローされること」しか目指していないので、内容が間違っていることも多いです。
例えば、2015年に明治大学は公式HPにて「『本学がスイスフランで144億円の損失を出した』との情報が流れておりますが、そうした事実は一切ございません。」と表明。
これは、2ちゃんねる→Twitter→まとめサイト、という流れでデマが拡散した結果によるものなのです。
2ちゃんねるの市況板にてあるユーザが「明治大学がデリバティブ取引で144億の損失だそうな。例のスイスフラン上限撤廃により@TBS」と書き込み、Twitterに転載されて話題になりました。
さらにツイートを信じた一部アフィカスが自身のまとめサイトにて「【速報】明治大学がスイスフランで144億円の損失を出していたことが判明」などとこれを紹介し、さらに騒ぎを拡散しました。
アフィカスの例
まとめブログ
原因が何もわからないまとめ

もう少し頑張ってくれ・・・
白菜やキャベツの高騰について調べたがわからず、「確実に高くなっていますね」(体感)で〆。
しっかり調べればわかりそうなものですが・・・
微妙なトピックの上にまたわからないまとめ
引用元:https://twitter.com/nnm_af/status/1116545526487339008
NHKで放送されていた菅官房長官(当時)による新元号発表の記者会見で、手話通訳士のワイプと掲げた「令和」の文字が被ってしまうということがありました。
このときの手話通訳士はだれ?という内容の記事です。
これを知ってどうする&わからないのかよ!のコンボで香ばしいアフィカスです。
Twitterアカウント
大学生のきしょいストーリー(通称:大きしょ)
多くのフォロワーを持つアカウントを買収し、その後怪しい動画リンクを張って儲けるだけでなく、出会い厨のようなこともする悪質アカウント。
こちらの解説がとても詳しいです。
大学生のきしょいストーリー(通称:大きしょ)に関する考察と注意喚起
アフィカスの被害に合わないために・・・
Z世代はデジタルネイティブといいますが、ネットで検索してなんとなくの情報にたどり着くことと、正しい情報を取捨選択することは違います。
面白いと感じた情報も、アフィカスのデマの可能性もあります。
グーグルでの別記事検索、ツイッターではリプ欄でほかのユーザの反応をみてみるなど、一つの情報源だけで判断しないことが肝要です。
また結論ファーストではないサイトはアフィカスの可能性も高いので、さっさと退散することも大切です。
アフィカス・デマについてよく学び、よきインターネットライフを!