お寿司にガリがついてくる理由は、ガリに「殺菌消毒効果」と「消臭効果」があるからです。
もともとお寿司は江戸時代に当時のファストフードとして普及しました。
もちろん現代のようにお寿司は回転しておらず、屋台で提供されるのが一般的でした。
さらに生魚を保存できる冷蔵庫もない上に、手づかみで食すのが一般的だったので、清潔とは言い難い環境でした。
そこで重要となるのが「ガリ」です。
ガリの材料となる生姜に含まれる「ジンゲロール」には殺菌効果があります。
これをお寿司を食べる前に手づかみで食べることで殺菌消毒していたのです。
さらにガリを手づかみで食べると、手も湿るのでお寿司のシャリを食べるときにくっつきにくくなるので、まさにお寿司にはピッタリの付け合せでした。
現代では、衛生面も整いましたが、お茶などと同様に、口中に残っている後味をリセットする消臭効果もあるため、お寿司の付け合せとして提供され続けています。
ガリを食べるタイミングや量に決まりはありませんが、濃い味のネタを食べた後にガリを食べることで、次のネタの味をはっきりと楽しむことができると言われています。